熊本の二社で復興支援 「神社新報 平成28年5月28日」

全国氏青協では五月十四・十五の両日、熊本地震で被災した熊本県阿蘇郡西原村の白山姫神社(緒方宏信宮司)と上益城郡嘉島町の高田八幡宮(井崎宗利宮司)で復興支援活動をおこない、九州を中心とする会員約五十名が参加した。

 初日、鷹野会長をはじめ会員らは集合場所の阿蘇熊本空港で結団式を実施。同行した宮崎國忠熊本神社庁長が今回の活動をはじめとする支援活動の謝意を語った。

 その後、会員らは二手に分かれてそれぞれの神社に向い、社殿の解体などに取り掛かった。

 三十段ほどの石段が設けられた小高い丘に鎮座する白山姫神社では、本殿が半壊し、拝殿と幣殿が全壊。丘を覆う石垣が崩落し、鳥居や灯籠、玉垣が倒壊した。作業は崩落した石垣の撤去と拝殿の解体が主だったため、重機を中心に少人数でおこなわれた。境内の裏側が山に面しているため、今度は梅雨を前に土砂崩れ対策を急ぐという。


また、高田八幡宮は本殿と拝殿が全壊したが、参道や境内が狭く使用できる重機も限られたため、約三十人が人力で社殿を解体。同会会員がすぐに解体に取り掛かれるよう、あらかじめ氏子五十人が作業を行っていた。井崎宮司は同会の支援の謝意を表しつつ、同じく大きな被害のあった氏子の早期復興が必要であると語っている。